そこでアリスは、あのテーブルのところへもどりましたが、それは、別の鍵がのっていないかしら、それともとにかく、望遠鏡みたいに人体をたたむ方法を書いた本でも見つかりはしないか、と思ったからです。
ところが、今度は小さなびんがのっているのです(「たしかにこれは前にはここになかったわ」とアリスは言いました)。そしてびんの首には『わたしをお飲みください』という文句が大きな字で美しく印刷した張り札がありました。
「わたしをお飲みください」というのは、たいへんけっこうだけれど、なにしろ利口なアリスのこと、あわてて『そんなこと』をしようとはしませんでした。「いや、まず『毒薬』と書いてあるかどうかを見きわめなくちゃ」とアリスは言いました。