外から中が見られるガラスの棺をつくり、その中に姫のからだをねかせ、その上に金文字で白雪姫という名を書き、王さまのお姫さまであるということも、書きそえておきました。それから、みんなで、棺を山の上にはこびあげ、七人のうちのひとりが、いつでも、そのそばにいて番をすることになりました。
すると、鳥や、けだものまでが、そこにやってきて、白雪姫のことを泣きかなしむのでした。
いちばんはじめにきたのは、フクロウで、そのつぎがカラス、いちばんおしまいにハトがきました。
さて、白雪姫は、ながいながいあいだ棺の中によこになっていましたが、そのからだは、すこしもかわらず、まるで眠っているようにしか見えませんでした。
お姫さまは、まだ雪のように白く、血のように赤く、こくたんのように黒い髪の毛をしていました。